どんな時も、どんな時も、「生きることを諦めないで良かった」今、生きている人の中には、そんな想いを持たれている方もいらっしゃるのではないでしょうか。私もその一人です。
 長編映画『風待ちの島』に続き、2018年夏にふと降りてきた脚本が秋には撮影することになるという、なんとも不思議なご縁の中で実現しました。今回も多くの皆様のご協力とご支援により、この短編映画は完成しました。この度は、長野県駒ケ根市様の全面ご協力の下、地元を愛する企業様、そして、俳優、スタッフの皆様のご協力を頂きました。
 この映画を通して伝えたかったことは、生きることに絶望を感じた時、孤独の中で、人は死を意識することもあるだろうと思いますが、逃れられない苦しみがあったとしても、諦めずに生きると決めた時、人は、その人が本当に望む「人生の本流」へと向かうキッカケが訪れるのかもしれない、ということです。
【感謝を込めて、小山田モナ】                
 

女(下間結花さん)

ご講評

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安アパートに住んでいる女性がおしゃれをして、背筋を伸ばして街や森を闊歩する。その姿には、女おひとりさまの威厳とも言えるかもしれない、不思議な魅力が宿っている。

特に変わったことが起こるわけでもないのに、ほんの少しの過剰な振る舞いと、ユーモラスなモンタージュだけで、ファンタジーのような世界観が生じている。

彼女の何らかの過去が匂わされるが、あえて知ろうとするのはきっと野暮なことなんでしょう。

観たことのないタイプの映画です。

仲本 拡史(PFFアワード2020 審査員)

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鑑賞後、一人の女の日常を垣間見たと思う者もいれば、悶え苦しむ者、ぼろぼろと涙を流す者もいるだろう。

この一篇の詩のような「Solitude」は、観る者の心の奥底を優しく撫ぜ、それぞれの情感に寄り添う映画なのだ。

松本 動(映画監督『公衆電話』『カセットテープ』『星に語りて〜Starry Sky〜』)

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主人公は足早に歩く。キャメラは自宅や建物の中には入らない。あくまで外から見つめている。その徹底したオープニングに嬉しくなる。対照的に駒ヶ根の主人公は緩やかだ。主人公が唯一還ってくるのは、とある喫茶店。短い滞在、また来てほしい、そう思ったのは私だけではないはずだ。

渡邉 高章(映画監督『そんな別れ。』『川を見にきた』『土手と夫婦と幽霊』)

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ご感想

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映像が綺麗で見入ってしまいました。
風待ちとは別な意味で映画ならではの素晴らしさが伝わってくる作品でした。

見た人の中には大げさに言えば、いい意味で人生を変えてしまうかもしれませんね。

再びこんなご時世ですが、前向きな行動にはいい結果がついてくると思っていますので、ぜひ引き続き行動してほしいと願いつつ、応援しております。

ありがとうございます!

【30代 男性】

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映画はもちろん、トークもとても良かったです!

孤独で単調な毎日、そこから一歩踏み出したときの空間の拡がり、彩りの鮮やかさ、心身の解放感、波長のあう人との一体感、それを五感で感じる様子の情景に、感動しました。また見たいです。

トークも素晴らしかったです。
作品への思い入れと、制作への熱意、出演者と関係者への敬意にあふれていて、自分の頭と手と感性で作り上げたことがよくよくわかりました。改めて尊敬しますm(_ _)m

【40代 女性】

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「Solitude」を観させていただき、涙が止まらなかったです。
映画の美しさ、自然と映像と音楽にとても感動しました。

観る人によって感じ方は少しずつ違えど、モナさんのメッセージや意図が周りの方々にも伝わっていることを感じました。本当に素晴らしい映画でした。

この映画の持つ力をすごくすごく感じました。モナさんの想いが全ての必要な方に届きますように。

映画の映像と音楽が脳に焼き付いています。

【30代 女性】

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台詞の少なさがよりリアル感が出ていてすごいと思いました。

自然を映し出す画像が素晴らしかったです。

【50代 女性】

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絵がとてもきれいでした。
印象的な風景ばかりで、時間がゆっくりと過ぎていきました。

短編、おもしろいって思いました。

【50代】

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日常の繰り返しの中の生活と非日常の空間。

私自身、東京でのパターン化された生活を数年送ってきたが、心身共に寄り所となる何かを見つけ、心のバランスを取ることの大切さを感じたので共感できます。

【どのような上映が望ましいか】
 映画館、中学校

【50代 男性】

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主人公が駒ヶ根の自然や人の暖かさで癒やされ、新しい出会いをして(した?)幸せになれば良いなと思う作品でした。

駒ヶ根の豊かな自然の良さが活かされていました。

【どのような上映が望ましいか】
 市町村イベント、婚活イベント

【40代 男性】

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とても美しい駒ヶ根の景色がスクリーンいっぱいに広がっていて感動しました。

初めに出て来た東京の風景とは全く異なる自然いっぱいの景色とカフェの温かな雰囲気に、主人公が癒やされていくのが見えて、改めて駒ヶ根の良さを実感し、嬉しく感じました。

【どのような上映が望ましいか】
 市町村イベント

【30代 女性】

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久しぶりに映画を鑑賞したこともありますが、感激をしました。

1人の女性が新たなる人生の門出にふさわしい内容でした。

私自身、最愛の長男を(自殺で)亡くしていることもあり、参考にもなり、子供への報告をしたいと思っております。ありがとうございました。
これからも頑張って下さい。

【どのような上映が望ましいか】
 中学校、高校

【70代 男性】

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少ない台詞なので、登場人物の表情や景色、色をとても深く観ることができた。
主人公の何気ない日常?と前半は思っていたが、実はそこに深い日常が潜んでいた。後半の一言一言に重みというか、何とも言えないものがあり、感動した。

今のコロナ禍で(上映の)時間などもとても良いと思います。

【どのような上映が望ましいか】
 映画館

【50代】

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自分も都会から駒ヶ根に移住したので、主人公と重ね合わせて観させていただきました。
あんな風に毎朝駅まで歩いて電車に揺られてビルに向かい…

急に昔のことが思い出され、何だか自分が愛おしくなりました。

【どのような上映が望ましいか】
 映画館、市町村イベント

【40代 女性】

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